Phone 083-920-1001

 診療時間 

午前 9:00~12:30
午後 2:30~6:00

 休診  日曜・祝日・木曜午後・土曜午後
※診療の予約は不要です(MRIの予約は可)
※必要に応じて当日のMRI/CT検査も行います

午前 9:00~12:30
午後 2:30~6:00

 休診  日曜・祝日・木曜午後・土曜午後
※診療の予約は不要です(MRIの予約は可)
※必要に応じて当日のMRI/CT検査も行います

メディア情報

Media information

【Vol.47】あなたの、いつもの頭痛を見つめ直して(12)

Q)片頭痛の治療についておしえてください

A)中等度以上の片頭痛の発作に対する急性期治療としてはトリプタンが推奨されています。トリプタンは鎮痛薬と比べて強い薬だと誤解されている方がいます。鎮痛薬は見かけの痛みを抑えるだけですが、トリプタンは片頭痛の本質に作用して痛みを消失させる薬だと言えるでしょう。トリプタンをいざというときのために大事にとっておいて、どうしようもなく辛くなったときに使ったけれど効かなかったという感想を聞くことがあります。トリプタンは頭痛発症後早期の服用が最も効果があるため、片頭痛の発作がおこった時には早めに飲むことが大切なのです。ただし片頭痛の予兆や前兆の時点で服薬した場合は効果がない場合がありますので、自分にあった服薬のタイミングをみつけることが必要です。また現在トリプタンは国内に4種類あり、患者1人1人でそれぞれの種類に対する効き目に違いがあります。つまり、一度トリプタンを使用して効果がなかったからといってあきらめることなく、別の種類を試してみるのもひとつの方法です。


【Vol.46】あなたの、いつもの頭痛を見つめ直して(11)

Q)片頭痛の治療についておしえてください

A)片頭痛を完治させることは難しいのですが、適切な治療により頭痛発作を消失させ、頭痛の頻度を減らすことは可能です。片頭痛治療の主体となるのは薬物治療です。薬物治療には急性期治療と予防療法があり、個々のライフスタイルや頭痛発作の程度に合わせてテイラーメイドの治療を選択します。
2000年に片頭痛の特効薬であるトリプタン系の薬剤が認可されて、片頭痛の急性期治療は格段と進歩しました。頭痛は頭の血管の拡張と炎症により「痛み物質」が放出されることが原因です。鎮痛薬は、「痛み物質」が痛みの信号を脳に伝達するのをブロックする作用があります。しかしどんどん「痛み物質」が作り出されると鎮痛薬ではとても追いつかなくなります。トリプタンの場合は、頭の血管を収縮させ片頭痛の原因である炎症を抑え「痛み物質」の放出を抑制するため、頭痛の完全な消失を可能にするのです。また鎮痛薬に見られる胃腸障害が少ないのも利点です。トリプタンは市販薬ではなく、医師の処方箋が必要な薬です。


【Vol.45】あなたの、いつもの頭痛を見つめ直して(10)

Q)“頭痛ダイアリー”についておしえてください

A)頭痛の性状は実に様々です。この痛みを上手にコントロールするためには、まず「自分の頭痛を知る」ことが大事なのです。そこでおすすめしたいのが “頭痛ダイアリー”です。記録をつけることで、記憶だけではわからなかったことや、自分でも気づかなかったことなどがわかるようになるのです。
いつおこったのか、どんなふうに痛むのか、どんなきっかけでおこったのか、どの程度の痛みなのか、痛みはどのくらい続いたのか、などを記録して頭痛の傾向をつかみます。そうすることで、頭痛が起こりそうなときは早めに休むとか、人込みにでかけると頭痛がおこっていればそれを避ける、といった対処法がわかります。
また頭痛ダイアリーは医療機関にかかるときにも役立ちます。症状を的確に伝えることで、正確に診断してもらえるのです。さらに、食事内容やイベントごと、睡眠時間や生理について簡単に記入してもいいでしょう。「こんな食材がきっかけで頭痛が起こるんだ」とか、「寝過ぎた日は頭痛がおきやすいんだ」など、思わぬ発見があるかもしれません。


【Vol.44】あなたの、いつもの頭痛を見つめ直して(9)

Q)片頭痛には前ぶれがありますか?

A)片頭痛持ちの人の中には、頭痛が起こる前に「前兆」や「予兆」と呼ばれる前ぶれがある人がいます。最も多い「前兆」は“閃輝暗点”と呼ばれる症状で、目の前で光がキラキラする、視野の中にギザギザした明るい模様が見られる、視野の一部がかけるなどがあげられます。これが5~60分程度続いた後に、激しい頭痛がおこるのです。前兆には閃輝暗点だけでなく、体がしびれたり、しゃべりにくくなる症状もあります。
このような前兆は一部の人にしかみられませんが、「何となく頭痛がきそうだ」という「予兆」はたいていの人に現れます。例えば「肩がこる」「生あくびが出る」「眠気を感じる」「食欲が増す」「甘いものが食べたくなる」「イライラする」「気分がよくない」「体がむくむ」といった状態がそれで、その後に頭痛が起こるのです。特に、片頭痛が起こる前に肩こりがひどくなる人が多く「肩こりからくる頭痛」と間違われることもあります。前ぶれを的確に把握しておくことで、それをうまく利用して早めに薬を飲み、対処をすることもできるのです。


【Vol.43】あなたの、いつもの頭痛を見つめ直して(8)

Q)片頭痛を予防する食材はありますか?

A)マグネシウムだけでなくビタミンB2(リボフラビン)にも片頭痛の予防効果があります。しかし、1日200~400mgほど大量摂取しなければなりません。1日の食事での摂取は2~30mgなのでかなりの量です。ビタミンB2の含まれる薬やサプリメントを利用するのもひとつの方法でしょう。
肉類…牛・豚・鶏のレバーのビタミンB2は頭痛だけでなく、お肌の健康にも効果があります。
魚類…うなぎはビタミンB2のほかに、A、Eも含んでいます。またサバ・ブリ・いわしもビタミンB2が豊富なうえに、DHA、EPAが含まれ脳にはとてもよい食材です。
その他、牛乳、ヨーグルト、卵にも豊富です。
ところで、頭痛を誘発しやすい食べ物もあります。赤ワインやチョコレート、チーズが頭痛を起こしやすいと言われています。ハムやソーセージ、乳製品も同じ。人工甘味料のアスパルタームや化学調味料のグルタミン酸ナトリウムも誘発因子にあげられます。思い当たるものがあれば、こうした誘因をさけることも片頭痛を予防する一つの方法といえます。


【Vol.42】あなたの、いつもの頭痛を見つめ直して(7)

Q)片頭痛を予防する食材はありますか?

A)今回は前回の続きでマグネシウムが多く含まれている食材です。
アーモンド…ビタミンB2や老化防止作用のあるビタミンEもたっぷり含んでいます。お菓子作りに利用したり、アーモンドスライスをフライの衣にしてもいいかも。カシューナッツや落花生もマグネシウム豊富です。
ひじき…マグネシウムや食物繊維が含まれ、鉄も豊富。冷え症や首・肩のこりを和らげる効果も期待できます。サラダやかきあげなどにも利用してみてはどうでしょう。
のり…「海のミネラルの宝庫」と呼ばれ、マグネシウム、カルシウム、ビタミンB2などが豊富です。塩味のついた韓国のりもおいしいですね。
ほたて…魚貝類のなかでマグネシウム含有率No.1です。高タンパク低カロリーで、貝類のなかでもコレステロールが低くダイエットに最適です。生はもちろん、缶詰や干したものを利用すると保存もきいて便利かも。
カキ…マグネシウムが豊富なうえにタウリンを多く含み、コレステロールを下げる効果があります。
そのほか…ほうれん草、ごぼう、柿、ワカメなどにも豊富に含まれます。


【Vol.41】あなたの、いつもの頭痛を見つめ直して(6)

Q)片頭痛を予防する食材はありますか?

A)成人の場合、マグネシウムは1日300mgの摂取が必要とされていますが、片頭痛持ちの人の約30%はマグネシウム不足。マグネシウムの低下は血管攣縮をもたらし、片頭痛を発生させます。しっかりマグネシウムを摂取することは、片頭痛の予防につながるのです。では、マグネシウムが多く含まれている食材をご紹介しましょう。
大豆…女性ホルモン様の働きをするイソフラボンも含まれています。コレステロールを低下させ、骨粗鬆症や更年期障害を軽減させます。豆乳もおすすめ。
黒豆…実はココアにもマグネシウムが入っているので、「黒豆入りココア」は頭痛により飲み物なのです。
豆腐…マグネシウム、ビタミン、カルシウムが豊富に含まれます。いろいろな料理に利用してみては? 玄米…白米に比べて、マグネシウムやビタミンB1、食物繊維を豊富に含んでおり、ダイエット効果も。少し食べにくいので、玄米パンや玄米粉などをミルク・ヨーグルト・スープなどに混ぜて使うとよいでしょう。
次回もマグネシウムが多く含まれる食材の続きです。


【Vol.40】あなたの、いつもの頭痛を見つめ直して(5)

Q)片頭痛の予防法はありますか?

A)季節でいえば、夏は片頭痛を起こしやすい季節といえます。夏はクーラーのきいた室内から、急に日差しの強い外へ出たりすることがありますね。これにより、頭皮の温度が上がり血管が広がって、頭痛発作を起こしやすくなるのです。また、人ごみ、騒音、強い光、強いにおいもまた片頭痛を誘発する要因です。外出は人の混雑が少ない時間帯を選ぶ、外出の際には、帽子や日傘、サングラスをかけるなど心掛けましょう。
お風呂も、お湯に長く浸かることで血管が拡張するので、頭痛を誘発させてしまいます。片頭痛の予兆として肩こりがある時にお風呂であたためてしまうと、頭痛が悪化してしまうのもこのためです。同様に運動やマッサージなど血行を促すことも頭痛の予兆がある時は避けるようにしましょう。
片頭痛の患者さんは、温度差と同時に、気圧の変化に対しても敏感です。これは、低気圧が近づくと、身体といっしょに脳の血管が膨張しやすくなるためです。そのため、天気が悪くなる前は頭痛がおきやすくなるのです。特に台風の近づく前は頭痛にも警戒が必要です。


【Vol.39】あなたの、いつもの頭痛を見つめ直して(4)

Q)片頭痛の誘因はどのようなものですか?

A)片頭痛は緊張しているときよりも、緊張から解放されてリラックスした時のほうがおきやすいという特徴があります。
そのため、仕事をしているときよりも、仕事が終わって家に帰ってほっと一息ついたときに頭痛がおこることのほうが多いのです。
また、平日よりも仕事の緊張から解放される土曜や日曜に頭痛発作がおこることが多いため、「週末頭痛」と呼ばれることもあります。つらい頭痛のために、せっかくの週末の予定を変更しなければならないこともたびたびです。
さらに休日の朝に昼過ぎまで寝ていると、頭痛発作を起こしやすくなります。寝不足だけでなく、寝過ぎも頭痛を誘発する要因となりますので、注意が必要なのです。その原因のひとつは、寝過ぎにより低血糖をおこすことにあります。
空腹は、片頭痛をまねく誘因となります。血糖値が低下すると、脳の血管が拡張して片頭痛を起こしやすくなるのです。ですから、朝食を抜いて学校や仕事に行くと、昼前頃に頭痛を起こしやすくなります。特に若い女性のダイエットのし過ぎは片頭痛をまねきやすいのでご用心を。


【Vol.38】あなたの、いつもの頭痛を見つめ直して(3)

Q)「片頭痛」はどのような頭痛でしょうか?

A)「片頭痛」は月に数回から週に1~2回の頻度で、頭の片側が脈拍と一致してズキンズキンと痛むのです。しかし片側だけでなく頭全体が痛む場合も多く、また拍動感のない痛みの場合もあります。
自分の頭痛が片頭痛だと判断するのに一番重要なのは、いったん痛み出すと寝込んでしまう、仕事や家事が手につかない、など日常生活に支障をきたしてしまうかどうかです。片頭痛は吐き気や嘔吐を伴うことが多く、普段は何でもないような光や音に過敏になる、といった症状がみられることもよくあります。さらに臭いにも過敏になり、香水などの臭いを不快に感じることも。
また、歩行や階段の昇り降りなどの日常的な動作によって、頭痛は悪化してしまいます。頭を少し動かしただけで、痛みが激しくなる場合もあります。
時間としては、数時間程度のこともあれば、3日くらい続くこともあります。
ちなみに片頭痛の「片」は、昔は「偏」と表記されていました。発作が一定期間に「偏る」という意味で使われ、「片側」ということではないのでご注意を。